1級建築士の資格学校では、基本的に陸持ち柱(陸立ち柱)がある架構の計画はNGって教わるらしい。自分も学校へ行っていたのに、なぜ「らしい」という表現になるかと言うと、構造の授業は全く聞いてなかったんだよね(笑
そりゃあ、構造的にも無理するわけだからオーソドックスな答えを求められる製図試験では避けるべきかもしれない。けど、べつに法的な問題があるわけではない。ってことで、普通に試験本番で陸持ち柱をやっちゃったのよ。
それでも合格したので、その方法を書いておこうかと。
どうしてもエスキスで上手くいかない時の最終手段としても、覚えておいて損は無いかな~と思う。
1.梁の部材断面上げる
上図のように梁の上に柱が載ってしまう架構なんだけど、大抵の人は7m×7mグリッドだから陸持ち柱にしちゃうと14mスパンになる。
だから、当たり前だけど部材断面を大きくしないと成立しないよね。僕の場合、柱が載る梁を確か 700×1100 にしたと思う。
1100って結構小さいと思うんだけど、天井高の確保だったりの制約からこれくらいしか梁せいが取れなかった。この部材断面の良し悪しは別として、ちゃんと陸持ち柱であることを考慮して部材断面を決めてますよ! ってことは図面で主張しなきゃまずい。
2.計画の要点の記述で上記の説明を記載
昔と違って、特殊なことをしても記述で説明できるのでここでしっかりと弁解をしておく。知識をアピールするチャンスにもなるし。例えば、
「陸持ち柱を受ける梁は14mと大きなスパンになり発生応力が大きくなるため、その他の梁に比べて大きな梁せいとし、梁主筋は2段筋で対応した。また、陸持ち柱の主筋の定着や当該梁の主筋定着部の納まりを考慮して梁幅は柱断面と同寸法とした。」
とか。こんな感じの事を実際に書いたはず。
試験後に何となく学校のテキストを読んでいたら、陸持ち柱はNGといったことが書かれてて青ざめた記憶がある(笑
ネット掲示板でも、やっちまった~! 的な書き込みがあるけど、少なくとも僕という合格したサンプルがあるので1発不合格になることはないということ。
ちなみに、以前は「丘持ち柱」「丘柱」とか書いていたんだけど、超高層の評定の時に、
「”おかもち”って”丘”じゃなくて”陸”だよね」と複数の先生方から指摘されたので多分「陸」が正解(笑
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